6月18日~22日、ブルガリア・ソフィアにて世界ジュニア新体操選手権大会が開催され、個人は68か国、総勢160名の選手が参加をしている。日本からは、岡田心佑選手、井上結愛選手が出場した。大会初日は、チーム対抗・種目別予選の前半種目(フープ・ボール)が行われた。
6月18日 個人 前半種目(フープ・ボール)
【井上結愛】
フープ DB 4,800 DA 2,600 A 7,150 E7,450 合計 22,000
DBでの実施減点やAの部分での動きの強弱や表現の抑揚が大きな課題であったが、1分半を通してアジアジュニアからの改善が見られる演技であった。
前半のDAで細かい操作ミスはあったが、落ち着いて対処をしながら伸びやかに動くことが出来た。ステップやRにてダイナミックチェンジを見せるパートでも、全身を使い、1つ1つの動きや表情で力強さを表現した。
後半にかけてわずかに筋肉への意識が足りなかったことで、パンシェターン、エカルテは実施減点のある実施となった。まだまだ細かな技術面でのミスはあるが、全体を通して何があっても動じない強さも見えたため、明日のクラブでは演技全体から力強さの伝わる演技を期待したい。
【岡田心佑】
ボール DB5.500 DA2.700 A 7.300 E 7.550 合計 23.100
アジアジュニアではDBの不明確さが課題として残ったため、世界ジュニアまでの期間ではDBの強化、表現の仕方に磨きをかける事に重点をおいて練習に励んだ。
ポディウム練習、当日の練習では不安定さが見え隠れしたが、本番では、R、エカルテバランスはアジアジュニアよりも精度を上げたものを実施することができた。
しかし、パンシェターンでは軸に乗り切れず1回転に留まり、DAの操作が不明確になった部分が数ヵ所出てしまったが緊張感のある中でも、観客に向けてアピールする姿勢は演技全体から感じられた。
表情の変化や動きの抑揚は十分に見せていくことができているため、明日のリボンでは、今日の課題を活かし平常心で最後まで踊り切ることを期待したい。
明日は個人の後半種目(クラブ・リボン)が行われる。これまで積み上げてきたものを活かし、それぞれの持ち味を存分に発揮してほしい。
報告者:皆川夏穂(新体操強化本部)